今日は午後吉祥寺に行く予定なので、昨日の電話で彼女に「体調がいいようだったら、午後にお茶をしましょう。気分がよければ電話をかけて」と伝えた(彼女は吉祥寺の住人なのだ)。だから今日は普段は持たないPHSを、連れ合いから借りている。

朝からケーキを焼く。今日のケーキはチーズケーキ。近所のスーパーに、足りない材料を買い揃えにいき、10時半頃にはすっかりケーキ作りの態勢を整えた。随分久しぶりに作るので、手順を思い出しつつ、レシピのメモを確認する。
そうだそうだ。我が家のオーブンだと、温度は170度が丁度いい。昔のメモ書きは役にたつ。
一枚を12等分して、大家さんやお隣さんに分ける。残りはトムズボックスへ。

バスに乗って吉祥寺へ。トムズボックスへ行くと、京さんがいて、やはり洋介さんはまだいない。
ケーキをまわりのお店にぱーっと配って、自分たちにコーヒーを入れて、ぱくついていると、
「きましたよきましたよ」
と、お隣のお店の子がやってきた。なになに?何がきたの?
「実は、自転車に乗ってお菓子を売りに来る人がいて」
「それが可愛い子なんですよ」
えっ、可愛い子。それは大変。私も見にいくー。

表にでると、ちょっとしたひとだかりが出来ていた。
自転車の、後ろと前に大きめの籐かごをのっけて、その中にお菓子がたくさん。看板もつけている。売っているのはなるほど可愛い女の子。
「今日オープンしたんです。吉祥寺をまわってるので、お電話くださったらすぐ来ます」
ほっぺがバラ色。ほんと可愛い。手書きの可愛いチラシも貰う。

そこで買ったシューみたいなお菓子と、ペッパーのクッキーを京さんからいただいた。
「ケーキのお返しです」
ありがとうございます。などとやりとりしてると、別のお店の女の子が、
「ケーキ美味しかったですー!これ、私の友達が焼いたパンですけど、よかったら」
わーい。ケーキのわらしべ長者と化す。

そうこうしているうちに洋介さんがやってきた。こんにちはと挨拶をすると、あ、こないだはどうも、と、すぐわかってくださった。嬉しい。
しばしそば屋さんとか手相とかお友達の不思議楽しいおうちとかの話で盛り上がる。幸福ってこんなことをいうのだな。

そしてさらにそうこうしてるうちに、トムズボックスの店主である土井さんがやってきた。
「やーやーどーもどーも。あっ。井上さん。これ、これですよ」
と、袋からだしたのはえらい上等そうな焼酎である。陶器のうつわに入っている。
「へぇ高そうだ、ねぇ」
あっという間に紙コップに入れた焼酎がまわってきて、宴会モードになってしまった。まだ夜じゃないですよ、といいつつ。

でも実はもう夜だった。6時を過ぎていたのだ。この季節の6時はもうかなり暗い。
今日は結局、例の彼女からは電話はなかった。
調子がよくないのだろうか。まだホテルにひとりでいるだろうか。でも、子供たちや旦那さんといて、私が必要ない状況だったとしたら、それが一番だ。
そうであって欲しいと思う。

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