3才の頃の記憶へ

2000年10月24日
今日の夕飯は、久しぶりに荻窪でとんかつを食べた。
私たちの席のはす向かいに、3才にならないくらいと、4才くらいの二人の子供を連れたママが座っていた。子供たちは二人とも男の子で、やんちゃそうで可愛い。他愛ないやりとりを微笑ましくみているうち、自分が子供の頃の思い出がよみがえってきた。

子供はよく突拍子もない間違いをして、大人たちの笑いを誘うものだが、当の子供にしてみたら堪えがたいくらい恥ずかしかったりすることがある。
今は私も大人だから、大人が楽しく笑いあう気持ちもよーくわかるのだが、チビだった頃…忘れられない恥ずかしい記憶があるのだ。

たぶん3才半くらいの頃、やっと記憶が辿れるくらいの昔のこと、母の親戚の家に遊びにいったことがあった。私は半袖の服を着ていた記憶があるから、夏のことだろう。

みんなでお昼ごはんを食べましょうという時、私はどうしても、子供用の椅子がないとイヤだと思った。わがままなのだけど、ソレは絶対ごはんを食べる時には必要だという強い思いこみがあったのだ。
でも、子供のいない家にそんなものはあるはずもなく、不安な気持ちでちゃぶ台の前でうろうろしていた。
その時、ふと部屋のむこうに黄色い椅子をみつけて、私は大喜びでその椅子に駆け寄って、ちゃぶ台のところまで引っ張ってきた。

ところが。
そこまでひきずってきて、私は自分のとんでもない間違いに気がついた。
見つけた時には、とても丁度よい椅子だと思ったのに、ちゃぶ台の前にでーんと置かれたソレは、座る部分がちょうど目の高さぐらいにあったのだ。

呆然としてしまった。どうしていいかわからなかった。

その瞬間、大人たちがどっと笑ったものだから、もういたたまれなくて恥ずかしくて、泣き出してしまってお昼ごはんどころではなくなってしまったのだった。

今でも、その時の切ない気持ちを思い出す。
でも、その場に今の私がいたら、やっぱり笑ってしまうだろう。可愛らしい勘違いに愛情を込めて。

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