あにおとと

2000年12月3日
連れ合いの兄からお歳暮が届いた。弟夫婦にまで送ることないのに、真面目な人である。

兄は本当に生真面目な人で、それゆえに自分だけでいろいろ考えちゃって悩んじゃったりすることも多い。

父は医者で、一応なんだかエライお医者さんらしいのだが、だから兄は子供のころから誰に言われたわけでもないのに
「大きくなったらお医者さんにならなきゃいけない」
と思っていたらしい。

でも実は父も母も弟も、ひそかに
「お兄ちゃんは医者には向いてない性格だし、どっちかというと教師とかそっち向きだ」
と思っていたらしい。

でも真面目なお兄ちゃんは、長男だし期待されてる、と思いこんでいて、悩みながら医学部に進んだ。本当は教師になりたかったらしい。

そしてすっかりお医者さんの仕事になれたころ、
「医者になりたくないなら無理しなくてよかったのに」
と言われて、
「えーっ、俺、医者にならなくてもよかったの?
 ひどいなぁ…これでも相当悩んだのに」

弟(連れあい)はといえば、父が仕事から帰るたびにズボンやら靴下やらに血がついているのを子供の頃から見ていて、
「ボクはおいしゃさんにだけは、絶対ならない」
と心に誓っていたという。
なにしろ指から血が出てるのを見ても卒倒しそうになるくらい、血がコワイので。

そして、今にいたるまで自分の好きなことをやるのだー、で生きてきている。
兄弟でもこんなに違うかなぁ、と時々思う。

そういう兄弟だが、生活面でも

お兄ちゃんは全然家事にうとく、洗濯のあとハンガーにつるすということすら出来ない
おとうとは家事全般ひととおり出来て、女の子のようにまめまめしい

という正反対なのだった。

そして母は、弟(連れ)が私と結婚するまで、
「実はこの子はホモなんじゃないか」
と心の底から心配していたらしい。
「だってなんだか女の子みたいなんだもの性格とか。赤い服なんか好きだし…」

兄の悩み性は、母譲りらしい。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索